■荒尾市
交通事故に遭いながら、市民の協力で一命を取り留めた犬が10日、3週間ぶりに荒尾市の飼い主夫婦の下に戻った。「おかえり、ロク」。懐かしい声で名前を呼ばれたロクは、事故で不自由になった後ろ足を引きずりながら、飼い主の胸に飛び込んだ。
「あんたは幸せ者」。県有明保健所の車から下ろされ、盛んにしっぽを振るロクを、夫婦は抱き締めた。
事故は1月20日夜、飼い主宅の近くの国道で起きた。車かバイクにはねられ、後ろ足が動かなくなったロクを、たまたま見つけた荒尾市大島のすし店アルバイト、「仮称Aさん」(23)と福岡県大牟田市の会社経営、「仮称Bさん」(49)が病院に運び、費用を負担して治療を受けさせた。
ロクはその後、保健所で飼い主夫婦と再会したが、夫婦は高齢で犬を介助をするのは難しく、いったんは新しい飼い主探しを保健所に依頼した。
しかし、ずっと気になっていた飼い主の妻(70)は「毎晩のようにロクの夢を見た」。引き取り手が見つからなければ、殺処分される可能性もある。夫婦で何度も話し合い、もう一度、飼うことを決めた。
「また一緒に暮らせると思うとうれしくて…。昨夜は一睡もできなかった」と2人。久々のわが家で、大好物のパンの耳を食べるロクに「たくさんの人の優しい思いでつながった命。最後まで大切にするね」と語りかけた。
引用元:西日本新聞 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/226086
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